【NIKE SB 20周年でリリースされた1足】 FAUST × NIKE SB DUNK HIGH PRO QS
2002年にスタートした"NIKE SKATEBOADING"。2022年に20周年を迎えました。
今回はそのアニバーサリーイヤーにリリースされたグラフィティー アーティスト"FAUST"とのコラボレーションモデルについてご紹介していきたいと思います。
アメリカ ニューヨークを拠点に活動している"FAUST"。
ニューヨークに生まれ育った"FAUST"は、幼少期に現地に根付くグラフィティカルチャーに強い影響を受け、10代の頃よりグラフィティアートを開始。彼独自のカリグラフィースタイルは瞬く間に注目を浴び、その評判はニューヨークのストリートから世界中に波及していきました。彼の作品はこれまで世界各地のミュージアムやギャラリーで展示されており、デザイン界でも数多くの賞を獲得しています。また、今回のDUNK SB以外にも"NIKE"や"NEW ERA"、"Tiffany & Co."、"Cabernet Sauvignon"ともコラボレーションを行なっています。
FAUSTは親友であり、グラフィティーのパートナーである"SURE"と共に活動を行っていました。ニューヨークの街には2人のタグやステッカーが並んでボムられている風景を見かけます。
そんな親友SUREは2010年にアフガニスタンで従軍中に亡くなってしまします。それを追悼する意味がこもったタグが下の画像です。
この写真のタグ見て気づいた方もいると思いますが、こちらのDUNK HIGH SBの左足のアウトサイド側に刺繍されています。
今回の作品は、FAUSTの親友である"SURE"の追悼の意味が込められた作品となっています。
アッパーからアウトソールまでオールブラックでまとめ、左足はゴールドの刺繍、右足は同色のブラックで刺繍が入ったアシンメトリーなデザインとなっています。それではデザインについて詳しくご紹介していきたいと思います。
まず先程触れた左足のインサイド側のデザイン。
ブラックのスウッシュの周りをゴールドの刺繍で縁取り、2か所からインクがドリップしている所を表現しています。アウトサイド側の"SURE FAUST"のタグと同じような雰囲気で統一されたデザインになっています。
続いて、右足のデザインについてご紹介していきます。
右足はインサイド側からアウトサイド側まで1つの文章となっており"ALL THAT MATTERS"とFAUSTの代名詞のフォントで描かれています。こちらは"何よりも大事なこと"という意味を指し、仲間と精神に敬意を表したメッセージとなっています。
また、オーバーレイの裏側には"FAUST"、"SURE"とそれぞれの名前が刻まれています。
インソールのデザインはFAUSTの作品"SELL YOUR SOUL"、"SELL YOUR SOLE"と描かれたものが落とし込まれています。更にインソール裏のZOOM AIR部分には彼からのメッセージが刻まれています。
"The Devil is in The Details"と書いてあります。直訳すると"悪魔は細部に宿る"。という意味になりますが、こちらは【小さなミスや細部の見落としが、重大な問題を引き起こすことがある】という事を伝える為の言葉です。
つまりは、小さなミスが命を落としてしまう"キッカケ"になってしまう。という事を伝えたいのではないかと捉えられます。
何か重要な時に履いて臨んだら「気を引き締めれくれる。」そんな1足な気がします。
今回の"FAUST × NIKE SB DUNK HIGH PRO QS"のように、見た目のデザインだけでなく、そのデザインの裏側にある"本当に伝えたいメッセージ"があるモデルは多数存在しています。
BASEMENTの店頭には実はそんな裏の意味もこもったスニーカーたちがありますので、何か気になるものを発見した際は、店頭スタッフへ聞いていてください。